OODAループ - Wikipedia
OODAループは、朝鮮戦争の航空戦についての洞察を基盤にして、指揮官のあるべき意思決定プロセスを分かりやすく理論化したものである。すなわち、観察(Observe)- 情勢への適応(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルを繰り返すことによって、健全な意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されている[5]。
OODAループ理論は、機略戦コンセプトの中核的な理論としてアメリカ全軍に広く受け入れられているほか、ビジネスにおいても導入されている[6]。ただし低強度紛争(LIC)など、迅速な意思決定が要求される流動的な作戦環境においては、従来のように全階梯を通じた大規模なOODAループを形成していては機を逸する恐れがあるとして、ネットワーク中心の戦い (NCW) コンセプトにおいては、作戦指揮手順において、全階梯を通じたOODAループの形成からの脱却・革新が志向されている[7]。米海兵隊によれば、「OODAループは、 指揮・統制手順であり、徒手格闘を戦う個人であっても大規模な軍隊であって も、どんな2者間の紛争に適応できる。」ものである[8]。
0 件のコメント:
コメントを投稿